<音名 対応表>
鍵盤の前に座ったとき、ちょうど正面にくるC(ド)が(mid2 C)です。mid2はmiddle 2を略したものですね。2番目のmiddleという意味です。ミドル ツー・シーなんて言ったりします。(C4)とも表記されます。一般的な成人男性の地声の最高音は(mid2 F/ F4)~(hi B/ B4)あたりと言われています。と言っても地声で(hi A/ A4)を出せる人はそれほど多くはないと思います。ましてや(hi B/ B4)まで出せちゃう人は滅多にはお目に掛れませんね。
ところが、J-popでも洋楽でもカッコイイ曲には、だいたいこの(hi A/ A4)以上の高音が使われているんです。多くの人がここで苦しみ悩むんですね。
まさに「hi Aの壁」です。かく言う私も、この「hi Aの壁」にはかなり苦しめられました。
ちなみに…この講座では音名を”low E”や”mid2 F”、”hi C”などといった表記で説明していますが、これらは単にそれぞれ音の高さのレベルをlow・middle・hiというクラスで分けているだけの話です。
また、C・D・E・F・G・A・Bについても楽器を習ったことがない人にはあまり馴染みのない書き方かもしれませんが、
要は ド=C、レ=D、ミ=E、ファ=F、ソ=G、ラ=A、シ=B ということです。
つまり、”low G”といえば「低い ソ」ということですし、同じGでも”mid 2 G”なら「2番めに中くらいの高さのソ」、”hi G”なら「高い ソ」という意味になるわけです。
上記の対応表を見てもわかるとおり、このlow・middle・hiといったクラス分けは基準がC(ド)ではなく、A(ラ)になっていることに注意してください。この表には載っていませんが、low はAからはじまってlow G#まで、次にmiddle 1 Aになってmiddle 1 G#まで…といった具合にAになるごとにクラスが変わっていくわけです。
…これはもう「予備知識」で知っていますね。